アプリケーション・ランチャは必要か? Windows 7 の新たなタスクバー

ランチャを使い始めたきっかけ

当時低スペックパソコンを使用していたのでスタートメニューの開く速度が遅かったのです。さらに画面が小さかったのでクイック起動だとタスクバーを圧迫してしまいました。
そのため必要なときだけ表示できる Orchis を使用していました。端っこマウス+メニューによるカテゴライズという使い方が自分にマッチしていました。

アプリケーション・ランチャの利点

まず、ランチャを使わない場合、アプリケーションを起動するためにどういう手順を踏みますか。おそらくスタートメニューから起動したり、アプリケーションのあるフォルダから直接起動したりすると思います。しかしスタートメニューから起動する場合、スタートボタンをクリックして最近使ったプログラムリストから起動したとしても2クリックかかります。
ボタンタイプやメニュータイプのランチャを使用した場合、それを1クリックで済ませることができます。また、いつでもどこでも表示できて、多くの場合普段は姿が隠れています。ランチャは自身を表示する方法として端っこマウスやキーボードショートカットを使用します。端っこマウスはマウスカーソルを画面の端に移動させるだけで、何ら苦労はありません。
必要なときさっと現れて、用が済めばさっと消えてくれる。「やりたいことがすぐできる」ということが利点だと思います。
コマンドランチャ (Launchy など)についてですが、キーボード派にとってはキーボードから離れずに(つまりマウス操作なしに)アプリケーションを開くことができます。

しかしマウス派にとってはさほど利便性は感じられないと思います。マウス派にとってはアイコンがあってそれをクリックした方が簡単に感じるでしょう。
ただ、確かに便利ではあると思います。インストールされたアプリケーションが多すぎる場合、w と入力するだけで Word を起動できるのでそういう場面では有用だと思います。

アプリケーション・ランチャは必要か?

利点で書いたような機能と同様の機能を有するものが Windows 標準で搭載されています。クイック起動とスタートメニュー(Vistaインクリメンタルサーチ)です。

低スペックパソコンならともかく、「ハイスペック+大画面(ワイド)+Vista 以降の OS」の時代ではもはやアプリケーション・ランチャは不要ではないでしょうか。クイック起動を使ってもタスクバーを圧迫するほどではないし、アプリケーションが増えすぎてもインクリメンタルサーチで素早く検索できます。
つまり、ランチャを使うメリットが薄くなってしまったのです。

Windows 7 の時代

Windows 7 の時代ではどうでしょうか。タスクバーの見直しが行われた結果、かなり使いやすいものになっているようです。
まず、標準ではタスクボタンがアイコン化され、タイトルが表示されません。複数ウインドウを開いても一つのアイコンにまとめられます(スクリーンショットではリスト形式ですが、サムネイル形式の一覧も使用できます)。

さらに、アイコンを右クリックすることで履歴を表示したり、独自のタスクを実行できたりします。

そして、タスクバーには自由にアイコンを追加できます。Mac OS X に搭載されている Dock の機能に近いのではないでしょうか。Windows 7 の時代はタスクボタンとクイック起動が融合され(別にクイック起動もあるみたいですが)、タスクバー自体をランチャにすることができます。
Windows 7 の時代ではますますランチャを使うメリットが薄れていくことになると思います。